バスケットボール女子日本代表として、今注目を集めている東藤なな子選手。
スピードと切れ味あるプレーでファンを魅了する彼女ですが、その裏には怪我との闘いや、支えてくれた家族の存在がありました。
今回は、そんな東藤なな子選手のこれまでの歩みを振り返りながら、
・なぜ彼女が代表に選ばれ続けているのか
・どんな怪我を乗り越えてきたのか
・支えとなったご両親や兄弟について
などをまとめてご紹介します。
東藤なな子は怪我に負けない!
怪我をしても諦めないメンタルの強さ
バスケファンに東藤なな子選手が特に注目されている理由の一つが、困難を乗り越えるメンタルの強さです。
腰・膝や足首など、バスケ選手にとって致命的になりかねない怪我にも見舞われましたが、
そのたびにリハビリを重ね、少しずつ調子を取り戻してきました。
「コートに戻るためにできることを全部やる」
そう語る彼女の姿勢には、多くのファンや若い選手たちも勇気づけられています。
怪我を乗り越えて
東藤なな子選手は、2024-225シーズン中、腰の怪我の影響で一時的にプレータイムが減ったこともありましたが、それでも代表メンバーに選ばれました。
それは、彼女がリハビリ中もチームへの貢献を欠かさず、
コンディションが戻るとすぐに結果を出せる力があるからこそ。
日本代表の中でも、ディフェンス力とスピード、そして粘り強さが評価されており、
「いてくれると安心する選手」として、チームからの信頼も厚いのです。
東藤なな子の両親や兄弟は?
父親はどんな人?
東藤なな子選手の父・東藤正明さんは、元バレーボール選手。
現役時代は高身長とパワーを武器に、チームを引っ張るプレーヤーだったそうです。
その後は北海道で中学校の教員をされています。
娘であるなな子選手へは精神的な支柱としての存在感であること間違いなしです。
母親はどんな人?
東藤なな子選手の母・東藤佳美さんは元バドミントン選手。
スピードや反射神経が求められる競技で培った経験から、東藤なな子選手の瞬発力や動きのキレにも少なからず影響を与えているのではと感じさせられます。
母の佳美さんも、父の正明さんと同じく、北海道で中学校の教員をされています。
両親ともにスポーツ経験者ということもあり、競技への理解も深く、身体面だけでなくメンタル面でのサポートも非常に手厚かったそうです。
兄弟はいるの?
東藤なな子選手には、3歳年上の兄・東藤大悟さんがいます。
大悟さんもまた、父・正明さんと同じく元バレーボール選手として活躍されていました。
中学から大学までバレーボール部に所属、高校では毎年全国大会に出場、大学は東京の大学に進学しました。
その後は両親と同じく、北海道で中学校の教員をしています。
東藤なな子の中学時代は?
バスケとの出会いは小学生時代!
東藤なな子選手がバスケットボールに出会ったのは小学4年生のとき。
友人の母親に誘われたことをきっかけに、新川中央ミニバスに入りました。
札幌市大会で優勝した実績もあります!
中学時代
東藤なな子選手が通っていたのは、北海道・札幌市の札幌市立新川中学校。
もともとはバレーボール部に入るつもりで入学しましたが、なんと学校にバレー部がなかったため、代わりにバスケットボール部に入部することになったそうです。
そんな偶然の選択が、のちの日本代表につながるとは、当時の本人も想像していなかったかもしれません。
しかし入部後はすぐにその運動センスと努力家な性格で頭角を現し、あっという間に主力選手に。
中学時代には北海道大会で優勝を果たし、さらに全国中学校バスケットボール大会ではベスト16という成績を収めました。
この頃からすでに、将来を嘱望されるプレーヤーとして注目されていた東藤なな子選手です。
高校時代
中学時代に全国大会ベスト16を経験し、一躍注目選手となった東藤なな子選手。
その実力にいち早く目をつけたのが、北海道の女子バスケ強豪校・札幌山の手高校でした。
実は、札幌山の手高校の上島正光コーチと神田英基先生が、彼女のプレーを直接視察しに中学校まで足を運び、スカウトしたというエピソードがあります。
このスカウトがきっかけとなり、東藤なな子選手は札幌山の手高校への進学を決意しました。
入学後は、早くから全国屈指のレベルの中でもその才能を発揮。
プレッシャーの大きい試合でも冷静に判断し、チームをまとめて信頼を集めました。
のちの日本代表入りに繋がる基礎と自信は、この札幌山の手高校での3年間でしっかりと築かれていったのです。
東藤なな子、日本代表での活躍
東藤なな子選手は、わずか20歳で東京オリンピック2020に出場し、チーム最年少ながらその存在感を強く印象づけました。
特にこの大会では、持ち前の守備力を発揮し、“ディフェンスの東藤”という評価を獲得。
国際舞台でも臆することなく、相手の主力選手にプレッシャーをかける姿勢が話題となりました。
しかし、彼女の魅力は守備だけにとどまりません。
札幌山の手高校時代には点取り屋として活躍し、卒業後に加入したトヨタ紡織ではルーキーイヤーからエースとして2ケタ得点を重ねるなど、オフェンスでも確かな実績を積んできました。
2024年のパリオリンピックでも代表メンバーに選出され、2大会連続の五輪出場という快挙を達成。
新たに就任したコーリー・ゲインズヘッドコーチのもとでも、「リラックスした雰囲気の中で自分らしいプレーができている」と語り、良好な関係性が築かれていることがうかがえます。
競争が激化する日本代表の中でも、東藤なな子選手は焦らず、でもしっかりと自分の武器を発揮することを大切にしている様子。
自然体の強さこそ、数々の試練や経験を乗り越えてきた証。
冷静さと情熱をあわせ持つ24歳のスモールフォワードは、これからも日本代表の中心選手として、さらなる高みを目指していきます。
プロフィールとコートネーム
- 名前:東藤 なな子(とうどう ななこ)
- 生年月日:2000年11月29日
- 年齢:24歳(2025年6月現在)
- 出身地:北海道札幌市
- 身長/体重:175cm/65kg
- ポジション:スモールフォワード(SF)
- 出身中学:札幌市立新川中学校
- 出身高校:札幌山の手高等学校
- 所属チーム:トヨタ紡織サンシャインラビッツ
- 代表歴:
- 2020年 東京オリンピック出場(最年少メンバー)
- 2024年 パリオリンピック出場
- その他、アジアカップなど多数の国際大会出場
- 家族構成:
- 父・東藤正明さん(元バレーボール選手)
- 母・東藤佳美さん(元バドミントン選手)
- 兄・東藤大悟さん(元バレーボール選手)
- コートネーム:ヒナ
※「日向のように温かい心を持つ選手に」という願いが込められています。
まとめ
東藤なな子選手は、怪我を乗り越えながらも日本代表の一員として活躍を続ける実力派スモールフォワード。
中学時代には才能を開花。
高校では全国の舞台で注目を集め、プロ1年目からエースとして活躍するほどの実力を発揮しました。
東京オリンピックでは最年少で出場し、“ディフェンスの東藤”として強烈な印象を残した彼女。
今では守備力に加え、オフェンス面でも日本代表に欠かせない存在に成長しています。
また、家族には元バレー・バドミントンの選手が揃い、スポーツ一家で育った環境も彼女の強さを支える要素のひとつ。
コートネーム「ヒナ」に込められた“温かさ”や“明るさ”は、プレーだけでなく人柄にも表れています。
2大会連続となるオリンピック出場、そしてこれから待ち受ける女子アジアカップなど、競争は続きます。
しかし彼女は、「焦らず、自分の良さを出していく」と自然体で挑む姿勢を大切にしています。
これからも、日本の女子バスケットボールをけん引する存在として、東藤なな子選手の活躍から目が離せません!
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