高校時代から注目を集めていたバスケットボール選手、山﨑一渉(やまさき いぶ)選手。
華やかなプレーの裏には、大きな怪我という試練を乗り越えてきた過去があります。
幼い頃からバスケに親しみ、千葉ジェッツのジュニアユースチームで腕を磨いた山﨑一渉選手は、
アメリカへ渡り、現在はNCAA所属のラドフォード大学で活躍中。
2024年には男子日本代表候補にも名を連ね、世界を見据えるプレーヤーとして注目されています。
この記事では、山﨑一渉選手の高校時代のエピソードや怪我の経験、
そして千葉ジェッツジュニアユースでの歩み、アメリカでの挑戦、日本代表との関わりまで、詳しくご紹介します!
山﨑一渉の高校は?
高校はどこ?
山﨑一渉(やまさき いぶ)選手は、仙台大学附属明成高等学校の出身です。
この高校は、宮城県仙台市にある全国でも有名なバスケットボール強豪校で、八村塁選手の母校としても知られています。
山﨑一渉選手も八村選手に憧れて明成高校へ進学し、着実に力をつけていきました。
特に印象的だったのが高校2年生のウインターカップ(2020年)。
決勝戦では、劇的な決勝シュートを沈め、チームの優勝に大きく貢献しました。
続く3年生のウインターカップ(2021年)にも出場し、チームの主力として活躍しています。
ポジションは主にスモールフォワード(SF)やシューティングガード(SG)で、長身ながらも外のシュートが得意なオールラウンダーです。
中学はどこ?千葉ジェッツに所属
中学時代は、松戸市立第一中学校に通っていました。
また、中学のクラブ活動だけでなく、千葉ジェッツU15(ジュニアユース)にも所属し、より高いレベルでの練習・試合に取り組んでいました。
バスケを始めたのは小学校4年生のとき。
地元・松戸で活動する「松戸ミニバスケットボールクラブ」の練習を見て、「楽しそう!」と思ったのがきっかけだったそうです。
大学はどこ?
高校卒業後は、アメリカのNCAAディビジョン1に所属するラドフォード大学へ進学。
日本の高校を卒業してすぐにアメリカの大学バスケに挑戦するのは、簡単なことではありませんが、山﨑選手はそのチャレンジ精神で注目を集めました。
さらに現在は、ノーザンコロラド大学に編入し、さらなる成長を目指してプレーを続けています。
海外のフィジカルなプレーやスピードに順応しながら、自身の武器である外角のシュートやオールラウンドな動きをさらに磨いている真っ最中です。
山﨑一渉の怪我
2023年7月25日。
ラドフォード大学で2年目のシーズンを迎えようとしていた山﨑一渉選手に、突然のアクシデントが襲いかかります。
この日、練習中に負ったのは、右膝前十字靭帯断裂、内側側副靭帯損傷、半月板損傷という重傷。
プレー中の接触や転倒によって引き起こされることの多いこの怪我ですが、本人いわく「ケガをした瞬間も、その後も不思議と痛みはなかった」と語っています。
当初は、「ワールド・ユニバーシティ・バスケットボール・シリーズ2023(WUBS)」にラドフォード大学の一員として出場し、母国・日本のファンの前で成長した姿を披露する予定でした。
しかし、無念にもこの怪我によりシーズン全休となり、大学では「レッドシャツ」扱いに。
試合に出ることはできず、リハビリに専念する1年を過ごすことになりました。
仲間の存在が支えに
山﨑一渉選手がリハビリ生活の中で心の支えにしているのが、筑波大学の岩下准平選手の存在です。
岩下選手とはU19日本代表として共に戦った仲間で、以前から親しい関係にあります。
実は岩下選手も、前十字靭帯を2度断裂するという大きな怪我を経験しています。
1度目の怪我の際には、山﨑一渉選手が出場したウインターカップ2020で明成高校が優勝。
その翌年には、復帰した岩下選手がキャプテンとしてチーム(福岡大学附属大濠高校)をウインターカップ優勝へと導きました。
岩下選手は2度目の同じ箇所の怪我と向き合いながら、再び復活を目指して努力しています。
そんな姿を間近で見てきた山﨑一渉選手にとって、彼の存在は大きな励みとなっており、
「自分も必ず乗り越えられる」という前向きな気持ちでリハビリに取り組む原動力になっているのです。
チームメートに支えられた日々
さらに、山﨑一渉選手のチームメートたちの温かさも、彼の支えとなっています。
とくに仲の良いポイントガードのケニオン・ジャイルズ選手は、山﨑のケガを知った瞬間に涙を浮かべたほどショックを受けたといいます。
言葉の壁に苦しみながらも、仲間に受け入れられ、支えられてきた日々。
「英語もぜんぜん話せなかった自分を受け入れてくれて、本当に素晴らしいチームメートに恵まれたと思っています」と語る山﨑一渉選手。
WUBSではプレーこそできなかったものの、ベンチから声を出して仲間を励まし、日本のファンにもチームの魅力を伝える役割を果たしました。
その姿勢は、コート外でもチームに貢献しようとする彼の誠実さを物語っています。
山﨑一渉の日本代表歴
U16日本代表として国際大会を経験
中学時代には、U16日本代表に選出され、海外遠征に参加。
チェコで開催された国際大会「クリスタル・ボヘミアカップ」に出場し、見事チームを優勝へ導きました。
この頃からすでに、高身長と高い運動能力、外角シュートの正確さで注目されており、将来を期待される存在でした。
U19ワールドカップでも主力として活躍
2021年には、U19ワールドカップ(FIBA U19 Basketball World Cup 2021)に出場。
世界の強豪と戦うこの大会で、山﨑選手はチームトップの平均14.6得点をマーク。
さらに、3ポイントシュート成功率は驚異の43.9%で大会全体3位という記録を残し、
得点力・シュート力の両面で日本代表をけん引しました。
国際大会という大舞台でも臆することなく持ち味を発揮するその姿に、世界中のスカウトや関係者が注目したと言われています。
将来のA代表としても期待
そして近年では、FIBAアジアカップ2025に向けた日本代表候補にも選出されています。
若手ながらもその実力を買われ、A代表の活動にも関わるようになってきました。
怪我による一時離脱はあったものの、再び代表の舞台で活躍する姿が期待されています。
山﨑一渉(やまさき いぶ)プロフィール
- 名前:山﨑 一渉(やまさき いぶ)
- 生年月日:2003年7月10日
- 出身地:千葉県松戸市
- 身長:201cm
- ポジション:スモールフォワード
- 出身校:仙台大学附属明成高等学校
- 大学:ラドフォード大学 → ノーザンコロラド大学(編入)
- 経歴:U16・U19日本代表、FIBAアジアカップ2025候補
- 特徴:高精度の3Pシュートとオールラウンドなプレーが武器
まとめ
山﨑一渉(やまさき いぶ)選手は、千葉ジェッツU15から全国屈指の名門・明成高校を経て、アメリカへと羽ばたいた注目の若手選手です。
高校時代にはウインターカップ優勝を経験し、U16・U19日本代表として国際大会でも実績を残してきました。
さらに、FIBAアジアカップ2025に向けたA代表候補にも選出されるなど、将来の日本バスケ界を背負う存在として期待が高まっています。
2023年には右膝の大怪我を負い、苦しい時期を経験しましたが、
仲間やチームメートの支えを力に、現在もリハビリを続けながら再びコートに立つ日を目指しています。
高いスキルとメンタルの強さを兼ね備えた山﨑一渉選手。
これからもその成長から目が離せません!
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